2012年7月、東京都東池袋。
再開発が進む大塚駅からほど近いマンションの一室に、その会社はあった。
株式会社リンクフォース。
医療分野専門のマーケティング会社(広告会社)だ。
倒産の危機を幾度も乗り越えたリンクフォースには、6人の精鋭スタッフと、
約1,000万円という決して多くはない利益余剰金があった。
代表取締役の馬淵(馬淵啓仁)は、利益率が低い広告代理ビジネスから脱却すべく、
あり金すべてを投じて勝負に打って出る。
それから3年後の2015年5月。
SniperAdという新たな武器を手にした彼らは躍進を遂げていた。
医療人材会社のマーケティング支援でシェアを寡占、事業は順調に拡大し、
オフィスも先進ベンチャーらしく様変わりしていた。
「医療人材会社の広告ばかりやってる妙な広告会社がある。」
そんな噂を聞きつけた事業主が、我先に問い合わせを始める。
まさに飛躍の一歩を踏み出した瞬間だった。
鳴り響く電話の音。
そして次々に集まってくる勇士たち。
「医療マーケティングを変えるのは、オレ達だ。」
息巻く彼らが次に狙うのは、
医療業界の本丸、製薬メーカーだ。
果たして彼らは、医療マーケティングの未来を変えることができるのか。
リンクフォースの新たな挑戦が今、始まる。